| 1.誤飲 |
子どもはまさに怪獣で、ネジ、がびょう、体温計、カミソリまで食べてしまいます。
5歳未満の子どもで最も多いのはタバコ、次いで医薬品、化粧品、殺虫剤、洗剤などです。タバコはジュースの缶や灰皿に液体が入っている誤飲事故は重症化します。注意しましょう。
灯油の誤飲は吐かせないようにしましょう。肺炎や肺水腫の原因になります。
家族の内服薬を放置しないようにしましょう。薬箱など簡単に開けられるものに入れておくのも危険です。また殺虫剤をペットボトルに入れて流し台の下などに保管していると誤飲事故のもとになります。
10円玉など丸い物を飲み込んだ場合食道にあれば尿カテーテルで除去可能です。
ボタン電池は同一部位に長時間停留すると穿孔を発生する可能性がありますので、磁石付きカテーテルで取り出します。 |
| 2.窒息 |
食べ物の誤飲ではアメ玉やゼリー、ナッツ類、みかん、ぶどう、ウインナー、おもち、硬貨などで窒息例があります。口の中に食べ物がある間は、おしゃべり、ふざけ、遊びなど止めましょう。風船をくわえて遊んでいるうちに、のどにつまって窒息することがあります。紙やビニールにも注意しましょう。またブラインドを巻き上げるヒモなども首に引っかかって窒息の原因になります。赤ちゃんのふわふわ布団は危険です。赤ちゃんの周囲にはザブトンや枕なども置かないようにしましょう。
応急処置:小児の場合は、膝の上にうつ伏せにしたり、腰を抱えて肩胛骨の間を手のひらで5回ぐらい強めにたたきます。乳児の場合は、指を口の中に入れて舌を押さえて、少し柔らかくたたきます。心臓の拍動がなく、チアノーゼ(体が紫色になる)がでたら、心マッサージを開始してください。 |
| 3.熱傷 |
熱傷が発生したら、まず受傷時に熱が深達するのを防止するとともに鎮痛効果もありますので衣服の上から水道水で冷却しましょう。熱傷部位の範囲が広範な場合の冷却は子どもの場合、低体温、ショックを起こすことがあり注意して下さい。
炊飯器や湯沸かしポットの水蒸気の出口を手で触る熱傷がよく見られます。
子どもが触れない場所に置きましょう。ガスレンジにも気を付けましょう。
つかまり立ちの年齢の子どもが、テーブルクロスを引っ張ってその上のラーメンや熱いスープ類を浴び、熱傷を起こすことがあります。テーブルクロスは止めましょう。
薄い風呂のふたの上に乗って遊んでいて、浴槽に転落して熱傷をおこしたりする事故もあります。浴室には鍵をかけましょう。
夏の浴衣での花火は、浴衣に燃え移ることがあります。花火には注意しましょう。
家を留守にする時は、マッチ、ライターをチェックして、手の届かないところへ置きましょう。いたずらで火事になることもあります。 |
| 4.事故 |
転落、転倒事故は非常に多く発生しています。ハイハイし始めから十分に気を付けて下さい。軽症の頭部打撲は冷やして下さい。特に6時間以内に不機嫌、嘔吐、顔面蒼白などの症状が認められた場合、頭蓋内に血腫ができていることがあります。緊急処置が必要です。
乳児を「高い、高い」したり、揺すったりすると、頭頸部がつよく揺すられ、頭蓋内出血や眼底出血を引き起こすことがあります(ゆさぶられっこ症候群)。また子どもの腕を強く引っ張ると肘内障(ちゅうないしょう)といって、肘(ひじ)の靱帯がずれる恐れがあります。腕を痛がって、ほとんど動かさなくなります。
家庭内、家庭外にふつうにあるものが、突然凶器に変身します。注意は必要ですが、子どもの冒険心をそぐのはよくありません。
交通事故は特に注意が必要です。社会ルールは繰り返し子どもへ伝えましょう。 |
| 5.溺水 |
子どもは水遊びが大好きです。水槽などをのぞき込んだとき、頭が大きくバランスをくずして落ちやすいので注意しましょう。
入浴時は子どもから目を離さないよう、入浴後は浴槽の湯を抜いておきましょう。また浴槽のふたは丈夫な物にして、浴室には鍵をかけましょう。
洗濯機の水は洗濯が終わったら水を抜きましょう。バケツや洗面器に水を張らないようにしましょう。トイレにも注意してください。
プールでは子どもから目を離さないでください。
日頃から近くの池や小川に近づかないよう話してください。 |
| 6.救急処置 |
頭部を後方へ屈曲して、両方のあごを挙上し、気道(のどの部分)を伸ばします(気道の確保)。胸や腹部の動きを見て、耳で自発呼吸の音を確認します。止まっていたら、救急車を呼んですぐに人工呼吸をしましょう。乳児は気道確保して、ゆっくり(1〜1.5秒かけて)まず2回子どもの口と鼻の両方に自分の口をかぶせて息を吹き込む。その際胸郭の挙上(胸の動き)を確認します。上腕内側を脇(腋下)から肘の方向へ走る上腕動脈、または頸部の脈を触れなかったらただちに心マッサージを2本指で胸骨下1/2(胸の中央の骨の真ん中ぐらい)の部分を1分間に100回ほど圧迫する(1.5〜2.5cm沈む程度)。心肺蘇生は心マッサージ5回に対して人工呼吸1回の割合で行います。幼児では子どもの鼻をつまんで、気道を確保して自分の口で同様に息を吹き込む。心マッサージは片手の手の平の手根部を圧迫する部位(胸骨下1/2)に置き、肘を真っ直ぐ伸ばし、1分間に100回の割合で行います。 |